窯選びのポイント
- イメージ
-
イッテコイ式
タンクに入れた灯油はホースからロータリーバーナーへ流れ、着火したタイル部分で霧状となって炉内へ送り込まれます。脱着式ロータリーバーナの空気量目盛と油量コックで調節しながら温度を上げていくシビアな作業は灯油窯の醍醐味とも言えます。
炉内の炎はバーナー側から燃焼室を通り対面の壁にぶつかり、燃成室を上昇し本格アーチ構造の天井を添って下降後煙道を通って、ステンレス鋼管煙突へぬけていきます。
業界用語でこの炎の流れの窯を「イッテコイ式」と呼び作品に直火が当たるのを防ぐ為にも燃焼室と燃成室が棚板によって独立して設けてあるのも特徴です。
これによって、灯油での燃成だけでなく燃焼室からの薪投入燃成も可能で灰かぶりや木炭による冷却還元ができるのもこの窯ならではの燃成方法です。
このしくみの商品
- イメージ
-
倒炎式
灯油窯燃料は配管もしくはホースを通って自動着火後各上焚きバーナから炉内へ炎となって送られます。ガスは、ガス圧力調整器でガス圧を加減し流量を調整し、灯油窯は、油量と空気目盛の調節で温度管理をします。両底側から送られた炎は、上部まで昇りアーチ天井の中心でぶつかって下降し、煙道へぬけていきます。
このタイプは「倒炎式」窯と言われ、炉内の角々まで炎をめぐらせるしくみになっています。
炉内は1300℃の高温になっても熱を逃がさないよう潜水式扉で壁厚を厚く何重もの耐火材を使用している為、冷めにくくずっしりと重量感のある窯なのも三福陶芸窯のポイントです。
このしくみの商品
- イメージ
-
ヒーター線コイル式
電気ストーブと同じしくみでヒーター線に流す電気の強弱で温度を上昇させます。窯の容量に応じて電力会社と契約してからの使用(工事必要)になります。
唯一、熱源に炎を使わないしくみの為室内に置く事ができるタイプで、マイコン自動焼成装置などのオプション品の種類も豊富です。外枠は炉内からの腐触を防ぐ、キーストン鋼加工で他にはないヒーター線5面張りの熱力を外に逃しません。
初期の乾燥工事不要の為の乾式レンガ積の炉内には作品や釉薬が接触しにくいようにコイル状ヒーター線が埋め込み式なのもこだわりのひとつです。
このしくみの商品